日々の便り

2020年06月20日

夏本番の「夏至」。日本全国で夕方から「部分日食」

6月21日は二十四節気の「夏至」。「立夏」と「立秋」のちょうど真ん中で、一年でもっとも昼が長く夜が短い日です。太陽の通り道が地軸に対して90度で、北半球では正午の太陽がほぼ真上に近いところを通ります。
三重県二見浦では、5月頃から7月頃に、大小仲良く並んだ夫婦岩(めおといわ)の間から朝日が昇ります。日本には夫婦岩がたくさんありますが、岩の間から朝日が昇るのは大変めずらしく、特に夏至の頃は、約200km先の富士山の背後より昇る日の出となることから、特別な光景です。

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また、21日は日本全国で部分日食が見られます。地域によって時間帯はずれますが夕方4時ごろから6時ごろ、天気が良ければ空を見上げてください。日食は太陽の一部が月によって隠されることで欠けて見えるものです。今回は北海道では約2割、東北や関東で約3割、大阪で約4割、福岡で約5割、沖縄では約8割と、南西地域の方で欠け方が大きく見えるそうです。次に日本全国で日食が見られるのは2030年と10年後になるそうですから、今回ぜひ見たいものですね。すっきりと晴れた夏至の空になりますように!

七十二候では「乃東枯(なつかれくさかるる)」の時期です。「乃東」というのは「夏枯草(なつかれくさ、かごそう)」、「うつぼ草」の異名で、冬至の頃に芽を出して、夏至の頃に紫色の花穂が黒ずみ、枯れたように見えます。この花穂は、昔から洋の東西を問わず生薬として利用されていたそうです。

また、21日は6月第3日曜日で「父の日」。母の日に比べて影の薄い父の日ですが、父の日も母の日同様アメリカで生まれ。「父親を尊敬し、称え祝う日」で、母の日のカーネーションのように、父の日にはバラを贈るという習慣もあります。
花より団子?のお父さんには冷たいビールと枝豆はいかがでしょうか。
おつまみの定番「枝豆」は、大豆をまだ青いうちに収穫したものですが、大豆にはないカロテンやビタミンCが豊富に含まれ、しかも大豆の栄養成分である良質のタンパク質や抗酸化成分も含んでいます。枝豆のタンパク質に含まれるアミノ酸の一種「メチオニン」は、ビタミンB1、ビタミンCとともにアルコールの分解を促し、肝機能の働きを助けてくれるので、「ビールに枝豆」は栄養的にも良い組み合わせです。
蒸し暑い日が続いて、体調を崩しやすい季節でもあります。お父さんの健康も応援できたら良いですね。

【二十四節気】夏至
http://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/nijyushisekki/geshi/
【季節のめぐりと暦】七十二候
http://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【暮らしのまつり・遊び】母の日と父の日
http://www.i-nekko.jp/nenchugyoji/sonohoka/hahachichi/
【暮らしの中の歳時記】日食と月食
http://www.i-nekko.jp/kurashi/2019-071210.html
【旬の味覚と行事食】枝豆
http://www.i-nekko.jp/shoku/2018-052608.html

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