日々の便り

2020年07月31日

8月1日は、「たのみの節供」で感謝を伝える日

8月の和風月名は「葉月(はづき)」。旧暦では7月が秋の初めの初秋なので、8月といえばもう仲秋。それで葉の落ちる月で「葉落月(はおちづき)」、それが転じて「葉月」になったという説が有力です。
そして、8月2日からは七十二候の「大雨時行(たいうときどきふる)」です。本来ならむくむくとした入道雲が湧きあがり、夕立を降らせ、乾いた大地を潤す頃です。
今年は秋どころかまだ夏も来ていないような天気が続いています。長かった梅雨もようやく明けそうですが、ちなみに立秋までに梅雨明けしないと、その年は「梅雨明けなし」ということになります。

pixta_2077401_S.jpg

さて、旧暦の8月1日は「八月朔日」を略して「八朔(はっさく)」といいます。この時期に田んぼでは早稲(わせ)の穂が実ることから、本格的な収穫を前に「豊作祈願」と「田の実りをお供えする」という意味を込めて、「八朔節供」「田の実の節供」などといって各地で様々な行事が行われます。
また、「田の実」を「頼み」にかけて、日頃お世話になっている人に感謝を伝える風習もあります。京都の芸舞妓は8月1日に黒紋付の正装姿で芸事の師匠や茶屋に挨拶まわりする習わしが残っています。

【季節のめぐりと暦】和風月名
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/zassetsu/wafuugetumei/
【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【季節の行事】八朔
https://www.i-nekko.jp/gyoji/2015-082710.html

ページトップへ