日々の便り

2020年08月22日

暑さがやわらぐ「処暑」。でも、熱中症対策は万全に

8月23日は二十四節気のひとつ「処暑」です。暑さがやわらぐという意味で、日中は暑いものの、朝晩の涼しさに初秋の息遣いを感じる頃です。
とはいうものの、毎日尋常でない暑さが続いていますね。

この夏、関東甲信地方では熱中症警戒アラートが発表されるようになりました。熱中症警戒アラートは暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)をもとにしており、暑さ指数は「気温」「湿度」「輻射熱」の3つの要素を取り入れて計算されています。特に重要視されているのが湿度で、湿度が高いと汗が蒸発しにくく、からだから熱を放出する能力が減少し、熱中症になりやすくなります。
ほぼ毎日、熱中症警戒アラートが発表されています。不要不急の外出は避け、屋内でエアコンをかけて過ごすのが一番ですが、外出時は帽子や日傘を使い、なるべく日陰を利用すること、水分補給や休息をこまめにとることなどを徹底しましょう。

処暑の頃は台風が多く発生しやすい時期です。この時期の台風は「野分(のわき)」と呼ばれ、「枕草子」や「源氏物語」などにも記されています。今年は台風だけでなく「ゲリラ豪雨」にも要注意です。

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さて、七十二候では「綿柎開(わたのはなしべひらく)」になります。
綿の木は7月頃から花が咲き始め、花の後は蒴果(さくか)と呼ばれる実をつけます。その実がはじけて、綿を包むガクが開き始める頃という意味で、「柎」とは花のガクのことです。

また、地蔵菩薩の縁日である8月24日を中心に、子どもたちが主役の祭り「地蔵盆」が行われます。お地蔵さまは子どもたちを地獄の鬼から救う守り神とされ、そのお地蔵さまを子どもたちが供養する祭りです。特に、関西地方で盛んに行われていますが、残念ながら今年は開催自粛のところも多いでしょう。ご供養のお祭りはなくても、引き続きお地蔵さまには子どもたちの健康をしっかり守っていただきたいですね。

【季節の行事】地蔵盆 
https://www.i-nekko.jp/gyoji/2018-080110.html
【季節のめぐりと暦】二十四節気
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/nijyushisekki/
【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/

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