日々の便り

2020年10月31日

早くも「霜月」。恒例の「酉の市」も3密を避けて

11月の和風月名は「霜月(しもつき)」。文字通り、霜が降る月ということで「霜降月(しもふりつき)」が略されて「霜月」となりました。
また、「神無月」に出雲に集まっていた神様達が帰って来る月なので「神帰月(かみきづき)」、収穫祝いで神楽を奏することが多いので「神楽月」、もうじき雪の季節がやってくるので「雪待月」などの異称もあります。

11月2日から七十二候では「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」になります。晩秋を彩る山々が美しく紅葉する季節です。
平安時代、貴族の間では紅葉見物が流行り、それが「紅葉狩り」の始まりといわれています。
「狩る」といっても「紅葉狩り」とは紅葉を観賞すること。狩猟をしない貴族の間では、草木を眺め自然を愛でることを狩りに例えたといわれています。

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さて、早いもので2020年もあと2か月。鷲神社など、日本武尊(やまとたける)をまつる神社で酉の市が開かれる時期となりました。酉の市は11月の酉の日に開かれる露天市で、熊手や招き猫などの縁起物を買い、一年の無事と来る年の福を願います。酉の日は12日ごとに回ってくるので、2020年は11月2日が一の酉、11月14日が二の酉、そして11月26日が三の酉です。三の酉まである年は火事が多いといわれます。俗説ですが、空気が乾燥してくる頃なので火の元には注意した方が良いでしょう。

酉の市といえば熊手。毎年買い替える風習もあり、毎年参拝される方も多いのですが、今年は新型コロナ感染予防のため、お参りのしかたも変化しています。例えば事前予約が必要なところや入場制限があるところなど、それぞれに対応策を講じています。Webサイトなどで確認してから、お出かけになると良いですね。

【季節のめぐりと暦】和風月名
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/zassetsu/wafuugetumei/
【暮らしのまつり・遊び】紅葉狩り
https://www.i-nekko.jp/matsuritoasobi/aki/momiji/
【暮らしの中の歳時記】紅葉前線
https://www.i-nekko.jp/kurashi/2018-103110.html
【暮らしのまつり・遊び】酉の市
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_fuyu/torinoichi/

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