日々の便り

2020年11月21日

二十四節気「小雪」。冬の気配が深まる「虹蔵不見」

11月22日は、二十四節気の「小雪(しょうせつ)」。「小雪」は、冬とはいえ、まだ雪はさほど多くないという意味で、木々の葉が落ち、山には初雪が舞い始める頃です。
また、七十二候では「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」になります。「虹蔵不見」は、冬の日差しが弱まって虹が見られなくなる頃だということ。「虹蔵不見」の「蔵」には潜むという意味があります。太平洋側の地域では、日差しのせいだけでなく、空気もカラカラに乾燥するため、虹が見られなくなってしまうそうです。
感染症予防のために、手洗い、うがいはもちろんのこと、部屋の換気や加湿も大事になりますね。

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そして、11月23日は「勤労感謝の日」。1948年(昭和23年)に「勤労を尊び、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう日」として祝日に制定されました。
もともとは神様に新穀を供えて感謝する「新嘗祭(にいなめさい)」の日で、人が新米を食べるのは、神様へのお供えをしてからだったそうです。「新嘗祭」は宮中祭事の中でも最も重要なものとされていますが、宮中だけでなく、新穀を神様に捧げることは広く行われており、各地に残る農耕儀礼にもそのなごりが見られます。代表的なものに、能登半島の「アエノコト」や東日本の「十日夜」などがあり、「食」を重要視する日本の文化を感じます。

【季節のめぐりと暦】二十四節気
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/nijyushisekki/
【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【季節の行事】勤労感謝と新嘗祭
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_fuyu/kinrou-kansha/

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