日々の便り

2016年12月30日

大晦日の風習、年越しそばのネギにも意味がある!?

12月31日は「大晦日」。月末最後の日を晦日(つごもり、みそか)と呼ぶので、一年最後の晦日を「大つごもり」ともいいます。

昔は、大晦日は寝ないで年神様を待つ日とされていました。うっかり寝てしまうと、なんと「しわが増える」「白髪が増える」という言い伝えがあるそうです。どうしても眠くなったら、「寝る」のではなく「稲積む(いねつむ)」といえば魔力から逃れられるそうなので、眠くなったら「稲積む」とつぶやいてくださいね。

また、年越しの風物詩といえば「除夜の鐘」。年神様を迎える前にお祓いとして、怒りや嫉妬など人間にある108の煩悩を鐘の音で祓うため108回つくといわれています。他に十二か月と二十四節気と七十二候を合わせた数で108という説もあります。一般的には、107回は旧年の内につき、残りの1回は新年につくそうです。

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そしてもう一つの風物詩は「年越しそば」。月末にそばを食べる「みそかそば(晦日蕎麦/三十日蕎麦)」という風習が大晦日だけに残ったもので、江戸時代の町人の間で始まったといわれます。そばのように細く長く長寿であるように、また切れやすいので苦労と縁が切れる、運気が上がるなど、縁起の良いいわれがあります。薬味のねぎは「祈る」「労う」という意味の「ねぐ」や、神職の「禰宜(ねぎ)に通じるので、この際いっぱい入れましょう。諸説ありますが、年を越してから食べるのは縁起が悪いとされていますので、除夜の鐘が鳴り終わらないうちに食べましょう。

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それでは皆さま、良いお年をお迎えくださいませ。

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