日々の便り

2026年07月28日

七十二候「土潤溽暑」。漆文化を守る「漆掻き」

七十二候では、7月27日から「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」になります。土がじっとりとして蒸し暑くなる頃。蒸し暑いことを「溽暑(じょくしょ)」といいます。まさに今の暑さを表していますね。

日本中で、熱中症で倒れる人が続出しています。熱中症対策は「こまめな水分補給」「暑さを避ける環境づくり」「体を直接冷やす工夫」が基本といわれています。室内ではエアコンをつけ、外出時は日傘をさしたり、ネッククーラーなどの冷却グッズを使ったりしましょう。のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を。かき氷やよく冷えた西瓜など、夏の味覚で涼を感じるのもおすすめです。とにかく「このくらいなら大丈夫」と我慢しないことが大切です。

さて、初夏から晩夏にかけてのこの季節に、各地のウルシ林では「漆掻き(うるしかき)」の作業が進められています。漆掻きとは、ウルシの木から漆塗などの原料となる樹液を採取する作業のことです。

202607_pixta_18872725_S.jpg

日本の工芸を支えてきた素材の中でも、特に長い歴史と独自の性質を持っているのが「漆」です。艶やかな漆器や、細やかな蒔絵の文様は日本の漆があってこその美しさです。近年は、伝統工芸や文化財の修復はもちろん、デザインの分野でも活用が広がっています。漆がどんな素材で、どこで採られ、どんな歴史を歩んできたのかなど、その背景を知ると、身近にある漆器や漆工芸品の見え方も少し変わります。漆の世界をのぞいてみませんか。
【暮らしの知恵】暮らしの道具/漆

【季節のめぐりと暦】七十二候
【暮らしの知恵】暮らしの道具/漆

ページトップへ