日々の便り

2016年01月10日

祝成人!晴れ着の振り袖はなぜ長いの?

七十二候では1月11日から「水泉動(しみずあたたかをふくむ)」に入ります。凍った泉の下で水が動き始める頃。かすかなあたたかさを愛おしく感じる時期です。

そして今年は11日が成人の日(1月の第2月曜日)にあたります。二十歳の皆さま、ご家族の皆さま、おめでとうございます!成人式は「冠婚葬祭」ということばの「冠」にあたり、もともとは1月15日の小正月に行われていた「元服」の儀式が由来となっています。

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さて、成人式といえば女性は振り袖というのが一般的ですが、なぜ振り袖はあんなに長いのでしょうか。実は振り袖のルーツは飛鳥時代にさかのぼるといわれています。「振る」という動作には神様を呼び寄せる、厄を払うなどの呪術的な力があるとされ、「魂振り(たまふり)」(神様の魂を揺さぶること)と呼ばれていました。やがて、人に対しても思いや願いを伝えるため、袖を振るようになり、若い女性が良縁を得るために袖を振り、その効果がより高まるようにと、袖が長くなっていったそうです。振り袖には婚活パワーを高めるという意味があったのですね。

また、1月11日は「鏡開き」です。お正月に年神様に供えた鏡餅を、無病息災を願って食べます。15日に行う地域もありますが、これは松の内を何日までとするかによって違うようです。
鏡開きはもともと武家から始まった行事なので、刃物を使うのは切腹を連想させるので禁物でした。木槌などを使って割るのですが、「割る」というのも縁起が悪いので、末広がりで縁起の良い「開く」を使って「鏡開き」となりました。
最近はパック入りのお餅が入っている便利な鏡餅が増えていますが、パックを開くから鏡開きではないことを子どもたちにもきちんと覚えてほしいですね。

さて、今日は甘いお汁粉でいただきたいと思います。皆さまもぜひ、鏡餅を召し上がってくださいね。鏡開きの由来や開き方、お餅レシピもご紹介しています。

【季節を彩る年中行事】鏡開きの由来と開き方
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【季節のめぐりと暦】七十二候
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【暮らしの作法】子どもの通過儀礼
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