日々の便り

2016年03月30日

意外と知らない「早生まれ」「遅生まれ」はどう決まっているの?

春爛漫の4月。和風月名は「卯月」です。空木(うつぎ)の花(卯の花のこと)が咲く季節なので、「卯の花月」を略して「卯月」という説が有力ですが、実際に卯の花が咲くのは立夏の頃。旧暦の4月1日は今年の4月29日にあたります。

また、「植月(うえづき)」が転じたという説もあります。卯月の「う」は「初」「産」を意味するという説もあり、様々な事が新しくなる4月にはぴったりですね。

 

さて、新入園、新入学、新社会人など「新」の付く初々しい姿をたくさん目にする季節です。小学校への入学など、子どもが小さいうちは「うちの子は早生まれだから大丈夫かしら」などと心配する親御さんも多いですね。同級生より誕生日が遅く来るのに、なんで早生まれというのだろうと不思議に思った人もたくさんいるはずで、私もその一人です。

 

1月1日から4月1日までの間に生まれた人を「早生まれ」、4月2日から12月31日までに生まれた人を「遅生まれ」といいます。

学校教育法では「満6才に達した日の翌日以降における最初の学年の初めから」就学することになっています。1月1日から4月1日までに生まれた人は、満6歳になったばかりの年の4月1日から入学になるので早生まれ。4月2日以降に生まれた人は翌年なるので遅生まれというわけです。

でも、なぜ4月1日も早生まれなのでしょうか。実は法律上では「年齢は出生の日よりこれを起算する」となっており、誕生日の前日が年齢の満了日。4月1日生まれの人は毎年3月31日に満年齢でひとつ年を取ることになるからです。

 

ランドセルを背負った子供達.jpg

 

新一年生や新社会人のみなさん。新しい環境で戸惑うことも多いと思いますが、新生活が楽しく、実り多いものになるといいですね!

 

【季節のめぐりと暦】和風月名

https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/zassetsu/wafuugetumei/

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