7月22日は二十四節気の「大暑」。最も暑さが厳しいころという意味です。今年は猛暑のレベルが違いますから、熱中症対策は万全にしたいものです。加えて、急な大雨も油断できません。天気予報をまめにチェックするのも大切ですね。
七十二候では、「桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)」に入ります。桐の花が実を結びはじめる頃。桐は成長が早いので、昔は女の子が生まれると庭に桐を植え、結婚するときにそれで箪笥を作ったりしました。
さて、夏の風物詩といえば「花火」。花火大会は一年を通して開催されていますが、7月、8月は特に多い時期です。なぜかというと、お盆の時期の花火には、霊を慰め無病息災を祈るという意味があり、また、暑い時期に涼しさを味わう「納涼」の意味もあるからです。
夜空に色とりどりの花を咲かせる花火は、昔から日本人に愛されてきました。光の艶やかさ、音の迫力、数秒で消えていく潔いまでのはかなさが花火にはあり、それが日本人の美意識につながっているからでしょう。
都内では、7月26日に「隅田川花火大会」が開催予定です。
享保17年の大飢饉で多くの死者が出たため、翌年の川開きで慰霊と悪疫退散を祈願する水神祭が催され、盛大に花火が披露されました。これが「両国川開き花火」(隅田川花火大会の原型)のはじまりです。
この夏も日本中で花火大会が開催されます。夜空がきれいに晴れ、美しい花火が見られるといいですね。
【季節のめぐりと暦】二十四節気
【季節のめぐりと暦】七十二候
【暮らしの知恵】暮らしの道具/桐
【暮らしのまつり・遊び】夏/花火
2025年07月22日