日々の便り

2025年07月17日

七十二候「鷹乃学習」。「土用丑の日」に夏バテ予防

7月17日から七十二候の「鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)」。鷹の子が飛ぶ技を覚え、巣立ちを迎える頃です。

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日本で鷹といえば大鷹をさすことが多いようです。5~6月頃に生まれたヒナたちが、6~7月には親鳥と同じぐらいの大きさとなり、巣立ちの準備をはじめます。飛び方を覚え、狩りを学んで1か月もすると、親のもとから巣立っていきます。からだの大きさはカラスと同じくらいですが、鳩やムクドリなどの鳥を空中で、ネズミやウサギなどを地上で捕えて食べます。
日本に生息する猛禽類の中で食物連鎖の頂点に立つのが大鷹。その狩猟能力の高さから、古くから鷹狩りに利用されてきました。

さて、7月19日は「土用の丑の日」。よく聞く言葉ですが、「土用」とは中国の陰陽五行説がもとになっており、万物の根源とされる「木火土金水」を四季にあてはめ、春=木、夏=火、秋=金、冬=水とし、あまった「土」を立春・立夏・立秋・立冬前の約18日間にあてはめたもの。中でも土用といえば梅雨明け頃の夏の土用をさすことが多くなりました。今年は7月19日が夏の土用入り、8月6日が夏の土用明けです。

土用の期間中にある丑の日が「土用の丑の日」で、今年は2回あります。7月19日が「一の丑」、7月31日が「二の丑」です。
昔から、鰻・梅干し・うどん・うりなど「う」のつくものを食べる「食い養生」の風習がありました。その他にも、「土用餅」のあんころ餅や「土用しじみ」のしじみ汁、栄養価が高いとされる「土用卵」なども昔から良いとされてきた食べ物です。
「土用の丑の日」に限らず、この時期は栄養のあるものをしっかり食べて夏バテを防ぎましょう。

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