日々の便り

2016年06月09日

蛍も舞い飛ぶ「入梅」。「時の記念日」に「時」の変化を知る。

6月10日は「入梅」。農作業の大切な目安とされていた雑節のひとつです。昔は、芒種の後の最初の壬(みずのえ)の日、立春から135日目などとされていましたが、現在は太陽の黄経が80度に達した日とされています。実際の梅雨入りは各地で違い、目安とされるのは気象庁の発表する「梅雨入り宣言」です。関東地方は5日に梅雨入りし、今年は平年より3日早く、昨年より2日遅い梅雨入りとなりました。

「梅雨」にも「入梅」にも「梅」の字が使われている理由には諸説ありますが、梅の実が熟す頃だからという説が一般的です。梅が古くから日本人の生活にいかに密着していたかが見て取れますね。

梅雨は「卯の花腐し(うのはなくたし)」、「黴雨(ばいう)」、「五月雨(さみだれ)」などとも呼ばれます。「五月雨」の「さ」は田の神様で「みだれ」には水垂れという意味もあり、旧暦5月の長雨のことを指します。「五月晴れ」は本来、梅雨の晴れ間という意味なのです。これからは傘の出番が多くなりますが、最近は大雨になることも多いのでご注意くださいね。

また、七十二候の「腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)」になります。草の中から蛍が舞い、光りを放ち始める頃。昔は腐った草が蛍になると考えられていたそうです。

蛍.jpg

一時は減ってしまった蛍ですが、最近は蛍が棲息できる環境の保護や再生が進み、「蛍狩り」を楽しめるスポットも増えてきました。「狩り」といっても、蛍を捕まえるのではなく、鑑賞すること。6月は各地で蛍の観賞イベントなども行われています。蛍狩りについて詳しくはこちらをどうぞご覧ください。

【暮らしのまつり・遊び】蛍狩り
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_natsu/hotarugari/

また、6月10日は「時の記念日」。現代人は毎日「時」に追われているような気もしますが、改めて「時」について思いをはせてみませんか?昔の時間と現代の時間では、とらえ方が全く違うことに今更ながら驚いてしまいます。

【季節の行事】時の記念日
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_natsu/2018-060710.html

【季節のめぐりと暦】雑節/入梅
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/zassetsu/nyuubai/
【季節のめぐりと暦】七十二候
http://i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【暮らしのまつり・遊び】蛍狩り
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_natsu/hotarugari/
【季節の行事】時の記念日
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_natsu/2018-060710.html

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