6月6日は二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」。「芒(のぎ)」とはイネ科植物の穂先にある毛のような部分のことで、芒のある穀物の種をまく時期という意味です。実際の稲作は、水田に種をまかず苗代で育ててから植え替えるので、田植えの目安とされ、農家が忙しくなる時期でもあります。
そして、七十二候では「蟷螂生(かまきりしょうず)」になります。カマキリが生まれる頃という意味で、いよいよ夏の虫たちの出番です。
産卵期の秋ごろ、雌が出した泡状の物質の中に産み付けられたたくさんの卵は、硬化した泡のカプセル(卵鞘:らんしょう)の中で冬を越します。そしてこの時期、孵化したカマキリの赤ちゃんがその中からわらわらと出てきます。
小さいながらも成虫と同じ姿の赤ちゃんは、ひと夏のうちに多くの脱皮を繰り返して成虫になります。捕食用の大きなカマを持ち、食欲旺盛なカマキリは、畑の害虫を食べてくれる貴重な益虫でもあります。
さて、雪解け水が満ちる湿原に水芭蕉が咲く頃です。まだ冷たい空気の中、清らかな姿を見せるこの花は、高原や北国に春の訪れを告げてくれます。
水芭蕉はサトイモ科ミズバショウ属の多年草で、本州中部以北から北海道などに自生しています。寒さに強く、暑さや乾燥に弱いので、湿原や湿地などを好みます。平地での開花は3月下旬から4月頃です。
水芭蕉の大群生地として広く知られるのが「尾瀬」です。5月下旬から6月中旬にかけて、水芭蕉が咲き乱れる雄大な景色が広がります。「夏の思い出」に歌われる尾瀬の水芭蕉から、夏の花と思われがちですが、尾瀬は高地で雪解けが遅く、春の訪れもゆっくりなので、5月下旬から6月中旬が見頃となるのです。
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【暮らしのまつり・遊び】夏/水芭蕉
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2026年06月06日

