日々の便り

2026年06月11日

雑節「入梅」。幻想的な光の舞を楽しむ「蛍狩り」

6月11日は「入梅」。梅雨入りの頃で、農作業や暮らしの大切な目安とされてきた雑節のひとつです。昔は、芒種(ぼうしゅ)の後の最初の壬(みずのえ)の日、立春から135日目などとされていましたが、現在は太陽の黄経が80度に達した日と定義されています。
実際の梅雨入りは地域によって異なり、目安となるのは気象庁の発表する「梅雨入り宣言」です。

「梅雨」の語源は、梅の実が熟す頃に降る雨だからという説がよく知られていますが、ほかにも趣のある呼び名があります。「卯の花腐し(うのはなくたし)」「黴雨(ばいう)」「五月雨(さみだれ)」などは、梅雨の異称。日本人の自然に対する繊細な感覚が多彩な表現を生み出しています。

また、七十二候では「腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)」になり、草むらから蛍が舞い、光りを放ちはじめる頃です。昔は、腐った草が蛍になると考えられていたそうです。一時は激減した蛍ですが、近年は「蛍狩り」ができる場所も増えてきました。「蛍狩り」と言っても蛍を捕まえるわけではなく、「紅葉狩り」などと同じように季節の風物を鑑賞するという意味です。

202606_pixta_41411720_S.jpg

「蛍狩り」の時期は、場所にもよりますが5月下旬から7月中旬頃。きれいで流れが緩やかな川や水田などの草むらで、水温は15~20℃くらい、エサになるカワニナがいる環境が適しています。蛍が飛び交うのは、日没後1~2時間、7時半から9時ごろが目安。気温が高く曇って風のない梅雨の夜は、「蛍狩り」にうってつけです。
蛍はなぜ光るのか、蛍の種類など詳しくはこちらでご紹介しています。
【暮らしのまつり・遊び】夏/蛍狩り

【季節のめぐりと暦】雑節/入梅
【季節のめぐりと暦】七十二候
【暮らしのまつり・遊び】夏/蛍狩り
【暮らしの知恵】風流なことば/雨の名前
【暮らしの知恵】暮らしの道具/傘のマナー

ページトップへ