日々の便り

2021年11月09日

歳末の風物詩「酉の市」。秋の収穫を祝う「亥の子祭り」

早いもので2021年もあと2か月。鷲神社など、日本武尊(やまとたける)をまつる神社で酉の市が開かれる時期となりました。酉の市は11月の酉の日に開かれる露天市で、熊手や招き猫などの縁起物を買い、一年の無事と来る年の福を願います。酉の日は12日ごとに巡ってくるので、2021年は11月9日が一の酉、11月21日が二の酉です。

酉の市といえば熊手。毎年買い替える風習もあり、毎年参拝される方も多いのですが、今年も新型コロナ感染予防のため、事前予約が必要なところや入場制限があるところなど、それぞれに感染防止対策を講じています。お出かけの際はWebサイトなどで事前にご確認ください。

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また、11月11日は「亥の子(いのこ)」の日。亥の子は、十二支の亥の月にあたる旧暦10月の亥の日、亥の刻(午後9時~11時)に田の神様をお祀りする収穫祭で、西日本を中心に行われています。子どもたちがわら鉄砲で地面を叩いたり、丸石に縄をつけた亥の子槌で地面をたたいてモグラを追い払う「亥の子づき」などが行われ、その様子は東日本の収穫祝いの行事「十日夜(とおかんや)」とよく似ています。
イノシシの子に似せた「亥の子餅」を供え、家族で食べて無病息災と子孫繁栄を願う習わしもあります。
また、陰陽五行説では「亥」は「水」にあたるため、亥の日から火を使い始めると良いといわれており、茶の湯では炉開きを、家庭ではこたつ開きを行う風習があります。


【季節の行事】酉の市
【季節の行事】亥の子


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