日々の便り

2025年05月26日

七十二候「紅花栄」。初夏の味覚「さくらんぼ」

5月26日から七十二候では「紅花栄(べにばなさかう)」です。
紅花の花が咲きほこる頃という意味ですが、実際にはもう少し遅めの地域が多いそうです。

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紅花は、地中海沿岸やエジプトが原産地。シルクロードを経由して、飛鳥時代に日本に伝えられました。その名の通り貴重な紅色の素として、染料や口紅になり、珍重されました。
ちなみに、「紅(くれない)」という色名は、紅花の古い呼び名からついた名称です。
紅花を県の花としている山形県では、江戸時代、最上川流域の土壌と気象が紅花栽培に適していることから紅花栽培が盛んになり、今も紅花文化を守る取り組みが行われています。

また、最上地方には「半夏(はんげ)の一つ咲き」という言葉があります。紅花は、二十四節気の「清明」の頃(4月上旬)種蒔きをして、七十二候の「半夏生(はんげしょうず)」の頃(7月上旬)に開花します。この時、その紅花畑の中で必ず一つだけ、もう開花して良いか様子を見るように、先んじて咲く花があるそう。そして、その後いっせいに開花するといいますから、ちょっと不思議ですね。北に行くと開花期が遅くなり「土用の一つ咲き」という言葉もあるそうです。

さて、山形県といえば「佐藤錦」などおいしいさくらんぼの一大産地でもあります。つやつやと赤い実が2粒仲よくつながった姿や、デザートの上にちょこんと乗っているところなど、かわいさ満点のさくらんぼ。栽培の歴史や、さくらんぼの種類、おいしいさくらんぼの選び方など、さくらんぼの豆知識を集めてみました。
【旬の味覚と行事食】夏/さくらんぼ


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