日々の便り

2025年09月07日

二十四節気「白露」。風情が漂う「秋の七草」

9月7日は二十四節気の「白露」。秋が深まり、草花に朝露がつきはじめる頃という意味です。七十二候では「草露白(くさのつゆしろし)」となり、草に降りた露が白く光って見える頃。本来なら朝夕の涼しさが際立ってきて、本格的な秋の到来を感じるころですが、今年は、朝晩もなかなか涼しくなりませんね。それでも少しずつ季節は進んでいるはずです。

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秋の草花といえば「秋の七草」が思い浮かびますが、どのような草花でしょうか。
「春の七草」は食べられますが、秋の七草は観賞するものです。萩(はぎ)、尾花(おばな=すすきのこと)、葛(くず)、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、桔梗(ききょう)の七つが七草とされています。
これは、万葉の歌人、山上憶良が「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびおり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」と詠んだ歌が由来といわれています。そして憶良は「萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」と詠んでいます。
「朝貌の花」は、「桔梗」「朝顔」「木槿(ムクゲ)」「昼顔」など諸説ありますが、一般的には「桔梗」を指すとするのが有力です。
それぞれの花についてはこちらをご覧ください。
【暮らしのまつり・遊び】秋/秋の七草
里山や野原、または街中の公園でも、これらの花を見つけたら秋がやってきた印。涼やかな秋風に揺れる姿に心が和みます。


【季節のめぐりと暦】二十四節気
【季節のめぐりと暦】七十二候
【暮らしのまつり・遊び】秋/秋の七草

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