日々の便り

2016年05月14日

初夏の味覚、筍が出てくる「竹笋生」。京都では「葵祭」も。

5月15日からは七十二候の「竹笋生(たけのこしょうず)」。筍が出てくる頃という意味です。筍は古来よりまっすぐに育つとあって縁起の良いもの。生命力を凝縮したような身はみずみずしく、野趣深いもの。シャキシャキとした食感も楽しめます。

竹冠に旬と書いて「筍」。旬は一旬、上旬、中旬、下旬などというように、10日ほどの期間を表す言葉です。筍は成長が早く、10日ぐらいで竹になってしまうのでこの字が当てられたそうです。

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竹にも種類があり、孟宗竹(もうそうちく)は3月中旬から5月にかけてが旬。その後、淡竹(はちく)、真竹、根曲がり竹が旬を迎えます。孟宗竹は地面から穂先を出さないうちに掘り出したものはアクがないそうですが、日にあたってしまうとアクが回ります。

朝掘りといわれるように、朝掘ってすぐ食べるのが一番おいしい食べ方。朝掘り筍は穂先をそのまま薄く切り、刺身にして食べられます。産地ならではのおいしい食べ方ですね。
朝掘りとまではいかずとも皮付きの筍が手に入れば、甘みがあって香りの良い旬の筍料理を家でも楽しめます。筍はアク抜きが肝心。最近は糠付きで販売していることも多いので、糠を加えて1時間ほどゆで、冷めるまでそのまま置きます。糠がないときはたっぷりの米のとぎ汁で同じく1時間ほどゆでると良いでしょう。

筍といえば「筍ごはん」。筍を醤油、みりん、酒で煮たら、煮汁ごと炊き込みましょう。
一口大に切った筍をだし汁と醤油、みりんで煮て大量のかつお節をかけた「土佐煮」や、わかめと合わせた「若竹煮」なども定番中の定番。旬の味を楽しんでみてはいかがでしょう。

また5月15日は、京都三大祭りである「葵祭」が行われます。
5月の葵祭(あおいまつり)、7月の祇園祭(ぎおんまつり)、10月の時代祭(じだいまつり)が「京都三大祭り」といわれており、中でも「葵祭」は、平安貴族の姿そのままの優雅な王朝行列が、京都御所から下鴨神社を経て上賀茂神社へ向かう、京都三大祭りを代表する祭りです。平安中期の貴族の間では「祭り」といえば「葵祭」を指しました。
詳しくはこちらをご覧ください。
【季節の行事】京都三大祭り「葵祭」
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_haru/2018-050110.html

【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【食の歳時記・旬の味】たけのこ料理
https://www.i-nekko.jp/mikaku/mikaku_haru/2018-052509.html
【四季と行事食】筍
https://www.i-nekko.jp/mikaku/mikaku_haru/takenoko/
【季節の行事】京都三大祭り「葵祭」
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_haru/2018-050110.html

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