日々の便り

2016年12月01日

七十二候「橘始黄」。三大曳山祭「秩父夜祭」開催

12月2日から七十二候では「橘始黄(たちばなはじめてきばむ)」になります。橘の実が黄色く色づき始める頃です。橘は古くから自生している日本固有の柑橘類です。ミカン科の植物ですが、昔は柑橘類の総称として様々なミカン類を合わせて「橘」と呼んでいたようです。

橘は葉が枯れることのない常緑樹で、永遠の象徴とされ、その実は「不老不死」の実として「日本書記」にも登場しています。平安京の頃から京都御所紫宸殿の南庭に植えられ、「右近の橘」と称されるなど古くから珍重されてきました。その悠久性、永遠性が文化の永久性に通じることから、文化勲章のデザインに採用されたといわれています。

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また、12月2日・3日は「秩父夜祭」が開催されます。埼玉県秩父市の師走の名物で、京都祇園祭、飛騨高山祭とともに、日本三大曳山祭のひとつとされています。

秩父夜祭は、秩父神社の例大祭で、江戸時代の寛文年間より300年余りの歴史があります。江戸時代には秩父絹の市が立ち、お蚕祭りとも呼ばれたそうです。今は絹市は立ちませんが、豪華な屋台や笠鉾が、屋台囃子とともに曳き回される姿は勇壮で、国重要有形民俗文化財にもなっています。祭りは昼夜行われますが、昼と夜では趣きが違うところが「夜祭」の醍醐味。秩父歌舞伎、地元の引き踊りなどは秩父神社神楽とともに国指定重要無形民俗文化財に指定されています。

12月1日、日本の「山・鉾(ほこ)・屋台行事」33件がユネスコの無形文化遺産に登録決定しましたが、「秩父夜祭」もそのうちのひとつ。「秩父祭りの屋台行事と神楽」が登録となりました。
2日は宵宮、3日が祭り本番の大祭です。早朝から翌朝まで、屋台・笠鉾が巡航し、祭りは最高潮に。ご神幸行列が秩父神社を出発する午後7時頃には、花火が打ち上げられ、珍しい冬の花火も楽しめる祭りです。
ユネスコ無形文化遺産登録の喜びとともに、今年はひときわ美しく輝くかもしれませんね。

【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【季節の行事】秩父夜祭
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_fuyu/2018-112610.html

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