日々の便り

2018年07月11日

七十二候「蓮始開」。早朝に清らかに開く天上の花

7月12日から七十二候の「蓮始開(はすはじめてひらく)」。蓮の花が咲き始める頃です。
優美で清らかな蓮は天上の花にたとえられ、お盆には欠かせません。7月15日にお盆をする家では、蓮の花や葉で盆棚を飾る家も多いことでしょう。仏教では、蓮は泥の中に生まれても汚れなく清らかに咲くことから「清浄無比の花」と尊ばれ、多くの仏典に「蓮華(れんげ)」の名で登場し、仏像の台座にもその形がよく使われています。

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蓮は、最も古い植物のひとつで、およそ1億4000万年前にすでに地球上に存在していたといわれています。蓮の生命力は驚異的で、2000年も前の蓮の実が昭和の時代になって発芽した自生地もあります。蓮の名所は各地にありますが、蓮の花は早朝咲き始め、昼になると閉じてしまいます。花をご覧になるならとにかく早起きして出かけましょう。夏の朝、まだ少し空気がヒンヤリとするうちに静かに開き始める姿は一見の価値ありです。

蓮とよく似た植物に睡蓮がありますが、見分けるポイントは葉。睡蓮の葉は切れ込みがあり、水面に広がりますが、蓮は切れ目がなく、水面より上に葉を広げます。葉を観察すると見分けがつきやすいですよ。

【季節のめぐりと暦】七十二候
http://i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【暮らしの中の歳時記】夏の花―水辺に咲く蓮と睡蓮
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_natsu/2018-071010.html

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