日々の便り

2020年05月31日

「衣替え」は暦が教えてくれる暮らしの知恵

6月の和風月名は「水無月(みなづき)」です。由来は、「無」には「の」の意味があり「水無月」=「水の月」といわれていますが、旧暦の6月は梅雨明け後で夏の盛りなので水が涸れて無くなるからという説もあります。この他、田んぼに水を張るので「水張月(みずはりづき)」、「水月(みなづき)」などの名前もあります。
水とは関係ない呼び方では「風待月(かぜまちづき)」「涼暮月(すずくれつき)」「蝉羽月(せみのはづき)」などの別名もあります。

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また、6月1日は「衣替え」。季節感を大事にする日本ならではの風習です。
暑かったり、寒かったり、雨もよく降り、5月は何となく不安定な気候でしたが、わが家は珍しくすでに衣替えが終わりました。ここ数カ月、ステイホームの呼びかけのもと、ほとんど家にいたので、家の片づけや掃除をする時間はたっぷりありました。押し入れやクローゼットの奥から、もう絶対着ない(着られない)洋服もたくさん出てきました。冬物、夏物ともに思い切って処分するもの、フリマ行きのものなどに分けて、全体の量を減らしたら、タンスの中もかなりスッキリしました。
スッキリしたのは衣類だけではありません。未使用のすだれも出てきて、古いものとかけ替えたら、吹き込む風も心なしか爽やかになりました。

衣替えは、衣類をチェックしたり、お手入れをしたりするための、良いタイミングでもあります。衣類だけでなく、カーテンやすだれ、ソファカバーや座布団カバーなど、家のあれこれも衣替えすると、気分も変わって快適にくつろげる空間になります。暦が教えてくれる暮らしの知恵を、上手にいかしていきましょう。

【季節のめぐりと暦】和風月名
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/zassetsu/wafuugetumei/
【暮らしの作法】衣替え
https://www.i-nekko.jp/chie/kirumono/koromo/

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