3月31日から、七十二候では「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」に入ります。冬の間は鳴りを潜めていた雷が、遠くの空でゴロゴロと鳴りはじめ、春の訪れを告げる頃です。「春雷(しゅんらい)」は「虫出しの雷」とも呼ばれ、冬の間隠れていた虫たちも活動しはじめます。
ところで、雷が鳴るとよく「くわばらくわばら」といいますが、なぜでしょうか?
由来には諸説ありますが、有名なのは、菅原道真が九州の大宰府に左遷されてから落雷被害が増えたので、これは道真のたたりであると考え、落雷を避けるために、道真の領地で落雷のなかった桑原の名を唱えるようになったという説です。菅原道真はのちに天神様・学問の神様と崇められるようになりました。
さて、通年出回っている「にら」ですが、春から夏にかけてが旬の時期です。
独特の香りがあって、「にら玉」や「レバニラ」などに欠かせない身近な野菜ですね。
実は「古事記」や「万葉集」にも登場するほど、とても古くから人々の暮らしに関わってきました。にらの強い香りが邪気を払うと考えられたり、薬として利用されたりした歴史があります。
実際、にらの香りの源であるアリシンは、ビタミンB1の吸収を高めて疲労回復をサポートしたり、血流を改善したり、殺菌作用などのメリットがあります。季節の変わり目は体調を崩しやすいもの。おいしく食べて、元気に過ごしましょう。
また、にらは多年草で株が育つほど、香りや甘みが増していきます。おいしいにらの見分け方や調理のポイントなどもご紹介しています。
【旬の味覚と行事食】春/にら
【季節のめぐりと暦】七十二候
【旬の味覚と行事食】春/にら
2026年03月31日

