日々の便り

2022年09月01日

災害への警戒を促す「防災の日」。台風にも注意「二百十日」

9月の和風月名では「長月(ながつき)」。旧暦の9月は、新暦の10月から11月の上旬にあたり、夜がだんだんと長くなる「夜長月(よながづき)」が略されて「長月」となったといわれています。ほかにも、秋雨が多く降る時季なので「長雨月(ながめつき)」、稲穂が伸びて実るので「穂長月(ほながづき)」が略されたとする説や、「稲熟月(いねあがりづき)」がなまったという説もあります。

さて、今日は雑節の「二百十日(にひゃくとおか)」にあたります。昔から、立春から数えて210日目を「二百十日」といい、台風などの悪天候を警戒してきました。この時期はいよいよ稲が実り、穂を垂らす頃。秋の収穫を目前にしての台風の襲来は一大事です。油断のならないこの日を、過去の経験から厄日として戒めるようになりました。
また、「二百二十日(にひゃくはつか)」(2022年は9月11日)も同様の雑節で、「二百十日」、「二百二十日」、旧暦8月1日の「八朔(はっさく)」(2022年は8月27日)、は農家の三大厄日といわれます。

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そして9月1日は「防災の日」です。1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災にちなみ、1960年(昭和35年)に「防災の日」が制定されました。非常持ち出し袋の点検や、家族との連絡方法、避難所、避難経路、家族との待ち合わせ場所など、万が一に備えてぜひ確認しておきましょう。


【季節のめぐりと暦】和風月名
【季節のめぐりと暦】雑節


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