日々の便り

2022年11月01日

早くも「霜月」。晩秋を彩る、世界に誇る日本の紅葉

11月の和風月名は「霜月(しもつき)」。文字通り、霜が降る月ということで「霜降月(しもふりつき)」が略されて「霜月」となりました。
また、「神無月」に出雲に集まっていた神様達が帰って来る月なので「神帰月(かみきづき)」、収穫祝いで神楽を奏することが多いので「神楽月(かぐらづき)」、もうじき雪の季節がやってくるので「雪待月(ゆきまちづき)」などの異称もあります。

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11月2日から七十二候では「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」になります。晩秋を彩る山々が美しく紅葉する季節です。
実は、日本の紅葉は世界で最も美しいといわれています。地球の3割は森林ですが、針葉樹林や熱帯雨林が多く、紅葉する落葉樹林がまとまっているのは、東アジアの沿岸部と北アメリカ大陸の東部、ヨーロッパの一部にすぎません。その中で、日本は国土のおよそ7割が森林で様々な落葉樹が生えています。しかも寒暖の差があり、葉の色付きも鮮やか。このような日本の気候風土のおかげで、いたるところで美しい紅葉を楽しむことができるのです。

平安時代、貴族の間では紅葉見物が流行り、それが「紅葉狩り」の始まりといわれています。「狩る」といっても「紅葉狩り」とは紅葉を観賞すること。狩猟をしない貴族の間では、草木を眺め自然を愛でることを狩りに例えたといわれています。


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