日々の便り

2023年02月24日

七十二候「霞始靆」。「蓬(よもぎ)」パワーで春の厄除け

七十二候では今日から「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」になります。春霞がたなびき始める頃という意味です。都会では春霞といってもピンとこないかもしれませんが、朝方や昼間に遠い山などを眺めると、景色がぼやけて見えることがありますね。ただし、時間によって表現が変わるのも日本語の面白いところ。霞は昼間に限定され、夜は朧(おぼろ)を用います。春の夜空にぼやけたように浮かぶのは朧月(おぼろづき)となります。
これらの違いは何なのでしょう。気になる方はこちらをご覧ください。
【暮らしの中の歳時記】霧、靄、霞の違い(リンク)

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さて、蓬は日本各地に自生し、繁殖力も旺盛。野山の草が青々としてくる早春に、蓬も新芽をつけ始めます。春の野原や土手などで蓬の若葉を摘み、草餅を作るのは春の風物詩で、蓬は別名「餅草」とも呼ばれます。
蓬は香り高いので邪気を払うとされ、五節供のひな祭り、端午の節供にも用いられてきました。餅として食べるだけでなく、邪気払いの飾りにもなりました。また、蓬はお灸に使うもぐさの原料でもあります。
このように様々に活用されてきた蓬の豆知識を、こちらでチェックしてみてくださいね。
【旬の味覚と行事食】春/蓬(よもぎ)


【季節のめぐりと暦】七十二候
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【暮らしの中の歳時記】霧、靄、霞の違い

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