日々の便り

2023年11月18日

七十二候「金盞香」。「生きている化石」銀杏も色づく頃

11月18日から、七十二候では「金盞香(きんせんかさく)」になります。「金盞香」というと、早春から初夏にかけて、橙色や黄色の花を次々に咲かせるキク科のキンセンカのことを思い出しますが、四十二候では水仙をさします。「金盞」とは金の盃のことで、水仙の黄色い冠がまるで金の盃のようなので、こう呼ばれます。

水仙の開花時期は品種によって異なりますが、日本水仙は、早いものは11月から咲き始め、4月頃までいろいろな品種が開花しますが、雪の中でも咲き始めるので「雪中花」という別名があります。日本各地に群生地があり、私たちの目を楽しませてくれます。

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銀杏(いちょう)の葉もいよいよ黄色く色づき、黄葉が見頃のところも多いでしょう。馴染み深い木ですが、雌雄別株の裸子植物で、恐竜が闊歩していた中生代ジュラ紀には地球を広く覆っていたそうです。氷河期にほとんど絶滅し、現在の銀杏の一種だけが中国の一部に生き残ったため、「生きている化石」ともいわれています。種子植物の祖先に近い貴重な木で、野生のものは知られていません。日本の銀杏もすべて植えられたものです。
明治時代になって、日本の研究者、平瀬作五郎が、銀杏の生殖器官が精子を作ることを発見し、銀杏がシダ類から進化したものであるということが裏付けられました。先のNHKの朝ドラでも、そんなシーンがありましたね。

そして、うっかり踏んでしまうと「あらら~」となってしまうのが「銀杏(ぎんなん)」。つぶれた銀杏の強烈な悪臭が靴についてしまいます。
実がなるのは雌株なので、臭いを嫌って街路樹には雄株だけを植えているところもあるそうです。でも、あの匂いさえ取り除ければ、独特の風味が和食にぴったりのおいしい食材に。
銀杏の処理の仕方や食べ方をご紹介しますので、お試しくださいね。
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