11月22日は、二十四節気の「小雪(しょうせつ)」。「小雪」は、冬とはいえ、まだ雪はさほど多くないという意味で、木々の葉が落ち、山には初雪が舞いはじめる頃です。
そして、七十二候では「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」になります。「虹蔵不見」の「蔵」には潜むという意味があり、冬の日差しが弱まって虹が見られなくなる頃だということです。太平洋側の地域では、日差しのせいだけでなく、空気もカラカラに乾燥するため、虹が見られなくなってしまいます。
また、11月23日は「勤労感謝の日」。1948年(昭和23年)に「勤労を尊び、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう日」として祝日に制定されました。もともとは神様に新穀を供えて感謝する「新嘗祭(にいなめさい)」の日で、人が新米を食べるのは、神様へのお供えをしてからだったそうです。各地に残る農耕儀礼にもそのなごりが見られます。代表的なものに、能登半島の「アエノコト」や東日本の「十日夜」などがあり、「食」を重要視する日本の文化を感じます。
翌24日は「11(いい)月24(日本食)日」のごろ合わせで「和食の日」です。海・山・里の豊かな素材の持ち味を生かしていただく和食の大きな特徴のひとつは「だし」によるうまみにあります。だしの効いたお味噌汁や煮物をおかずに、炊き立てのごはんをいただく幸せ。「日本に生まれて良かったなぁ」と感じてしまいます。
また、和食器には洋食器とは違う特徴があります。いつも使っている器も使い方ひとつで食卓がセンスアップ。お料理も見栄え良く、おいしくいただけます。器使いのポイントをこちらでご紹介しています。毎日の食卓をもっと楽しんでみませんか。
【暮らしの知恵】暮らしの道具/和食器を楽しむ
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2025年11月22日

