日々の便り

2025年12月27日

年神様に供える「おせち料理」の由来

もうすぐお正月。「おせち料理」の用意をする頃となりました。実は「おせち料理」はもともと正月だけのものではなく、節供の料理全般を「御節供(おせちく)」「節供(せちく)料理」などと呼んでいました。やがて、節供の中でも一番重要なお正月の料理をさすようになり、「おせち」と呼んで親しまれるようになりました。

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おせちは年神様へのお供え料理ですから、五穀豊穣、子孫繁栄、家内安全、無病息災、長寿などの祈りを込めて、縁起の良い海の幸、山の幸を豊富に盛り込みます。そして、年神様と共に食べることで、そうした幸せを得ようとしたのです。
年神様はご先祖様でもあると考えられていたので、地元で採れた食材を使って、毎年同じ料理をお供えするようになったといわれています。
暮らしや食文化が豊かになるに従って山海の幸を盛り込んだご馳走となり、現在のおせちの原型ができました。

こういう由来を知ると、おせち料理を用意して食べるということが大切なのだと感じます。手作りおせちでも、購入したおせちでもそれぞれのご家庭にあったおせち料理で、お正月をお祝いできれば良いですね。

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