4月10日からは、七十二候の「鴻雁北(こうがんかえる)」になります。燕が南からやってくる季節には、北に帰っていく鳥たちもいます。雁もそういう渡り鳥で、春になると夏場をシベリアなどで過ごすため渡っていきます。そして、七十二候「鴻雁来(こうがんきたる)」(10月8日頃)の頃にまた日本に渡ってくるのです。
雁のように冬を越して春になると北へ帰っていく鳥を「冬鳥」といい、ハクチョウやツル、ツグミなども冬鳥です。燕のように春にやってきて秋に南方へ帰っていく鳥は「夏鳥」といい、日本ではオオルリ、カッコウ、ヨシキリ類などがいます。
さて、旧暦3月13日、現在は主に4月13日を中心に「十三詣り(参り)」が行われます。子どもの健やかな成長を願う通過儀礼のひとつで、数え年で13歳になる子どもたちが、「虚空蔵菩薩」に参拝します。
13歳は干支が一回りして最初に戻った初めての年。ここまで無事に成長したことを祝い、感謝を捧げます。また、13歳は子どもの厄年とされたため、厄を払い、無病息災を願う行事でもあります。関東ではあまり行われませんが、関西では盛んな行事です。
虚空蔵菩薩は、知恵や福徳を司るので、参拝すると大人として必要な知恵を授かるとされています。そのため十三詣りは別名「知恵詣で」「知恵もらい」ともいいます。ただし、参拝の後、途中で後ろを振り返るといただいた知恵を落としてしまうので、振り返ってはいけないと伝えられています。ダメと言われると余計に気になってしまうものですが、ぐっとこらえるのが成長した証なのかもしれませんね。
【季節のめぐりと暦】七十二候
【暮らしの作法】人生の通過儀礼/十三詣り
2026年04月10日

