2023年01月24日

ワカサギ

凍った湖の上で、氷に穴をあけ、釣り糸を垂らす「ワカサギの穴釣り」は冬の風物詩。釣るおもしろさと食べる楽しさが両方味わえる冬ならではのレジャーです。「ワカサギ」の旬はまさに冬。食べておいしく、栄養も豊富なワカサギの豆知識をご紹介します。

■ワカサギってどんな魚?
ワカサギは、キュウリウオ科ワカサギ属の魚です。成魚で全長10~15cm、透き通るような細いからだをしています。生まれると河川を下り海で成長し、産卵のためにまた河川を遡上してくるものと、海に下らず湖や河川などに留まるものがおり、同じ湖や河川で混在することもあります。
もともとは北海道および日本海側では宍道湖以北、太平洋側では霞ケ浦以北にかけて生息していました。現在は養殖によって各地で放流され、諸島部を除く全国に生息しています。
ワカサギは、春にふ化し、夏から冬にかけて成長します。産卵期は春で、産卵を控えた冬はワカサギの旬。子持ちのメスは特においしいといわれます。
ワカサギはカルシウムが豊富。その他にもミネラル・ビタミン・アミノ酸など様々な栄養素を含んでいます。しかも頭からしっぽまで丸ごと食べられるので栄養満点です。

202301_wakasagi.jpg

■冬の風物詩 ワカサギの穴釣り
ワカサギの穴釣りは北海道や本州の山間部の湖で盛んです。厚く凍った氷にアイスドリルで穴をあけ、そこから釣り糸を垂らし、ワカサギを狙います。ワカサギ釣りは愛好者も多く、氷が張る前にはボートなどで釣りに出ることもできます。でも、氷の張る一年で最も寒い頃がワカサギの一番おいしいシーズン。広い氷上での露天の穴釣りは開放感満点です。
寒さ対策としてテントを張ったり、専用の釣り小屋が建てられたりしているところもあります。一人用の小さいテントから、数人が入れる大きなテントまで、レンタルも充実しているようです。シーズン中に氷上に建てられる小屋は暖房も完備だそうです。
うろこが薄く、骨も柔らかく、はらわたも気にならない程度のワカサギは下ごしらえいらず。釣れたらその場で焼いたり、天ぷらやから揚げにして食べたりするのが最高です。

202301_wakasagitsuri.jpg

■名前の由来 漢字の意味
ワカサギの名前の由来には諸説あります。
「ワカ」は「若い」、「サギ」は「小魚」という意味があり、これを合わせて「ワカサギ」となったという説があり、ワカサギを表す漢字の一つである「鰙」は、この語源に基づいて作られた和製漢字です。
また、ワカサギが群れてたくさんいることから、「発生する」という意味の「わく(湧く)」と「多い」ことを表す擬態語の「ザクザク」と同類の語「ザクヰ」がくっついて「ワカサギ」になったとする説もあります。
漢字では「鰙」のほかに「公魚」「若鷺」とも書きます。
「公魚」は江戸時代、かつての常陸国麻生藩が毎年、徳川11代将軍徳川家斉へ霞ヶ浦産のワカサギを献上したことから、将軍家御用達の魚「公儀御用魚」ということに由来します。
「若鷺」は「幼い・小さい」を表す「若」と、「白い」を表す「鷺」に由来するとされますが、鳥の鷺が捕食していた魚がワカサギだったからとする説もあります。
また、地域によって呼び名が違うこともあります。
北海道・東北地方では「チカ」、出雲地方では「アマサギ」「シラサギ」、千葉や静岡では「スズメウオ」、北陸では「ソメグリ」などとも呼ばれています。
たくさんの由来や別名を持つワカサギは、それだけ古くから日本人に親しまれてきた魚だということでしょう。


ページトップへ