日々の便り

2016年08月31日

実りを迎える9月。災害への警戒を促す「防災の日」

9月の和風月名では「長月(ながつき)」。新暦の10月から11月の上旬にあたり、夜がだんだんと長くなる「夜長月(よながづき)」が略されて「長月」となったといわれていますが、秋雨が多く降る時季なので「長雨月(ながめつき)」、稲穂が伸びて実るので「穂長月(ほながづき)」とする説や、「稲熟月(いねあがりづき)」がなまったという説もあります。

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七十二候でも、9月2日からは「禾乃登(こくものすなわちみのる)」になります。いよいよ稲が実り、穂を垂らす頃。「禾」は稲穂が実ったところを表した象形文字です。収穫の時期ももうすぐです。

とはいえ、この時期は台風の襲来や荒天になるため、雑節に「二百十日」や「二百二十日」がもうけられ、農家の厄日とされてきました。無事収穫ができるよう願うばかりです。

また、9月1日は「防災の日」。「防災の日」は1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災にちなんで1960年(昭和35年)に制定されました。犠牲者の慰霊とともに、災害に備えて避難訓練や防災用品の点検などを促す日でもあります。また、制定の前年、1959年(昭和34年)9月に、5,000人を超える死者・行方不明者を出した「伊勢湾台風」が襲来したことも、この時期に防災について考えるということにつながりました。

現在も、台風や地震などの災害のリスクが高まっています。非常持ち出し袋の点検や、家族との連絡方法、避難所、避難経路、家族との待ち合わせ場所など、ぜひ確認しておきましょう。

【季節のめぐりと暦】和風月名
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/zassetsu/wafuugetumei/
【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【季節のめぐりと暦】雑節/二百十日と二百二十日
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/zassetsu/nihyakunichi/

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