日々の便り

2022年07月17日

七十二候「鷹乃学習」。7月第3月曜日は「海の日」

7月17日から七十二候の「鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)」。鷹の子が飛ぶ技を覚え、巣立ちを迎える頃です。

日本で鷹といえば大鷹をさすことが多いようです。南西諸島などをのぞく日本各地に生息し、山地の森林や里山の森などで繁殖します。5~6月頃に生まれたヒナたちが、6~7月には親鳥と同じぐらいの大きさとなり、巣立ちの準備を始めます。飛び方を覚え、狩りを学んで1か月もすると、親のもとから巣立っていきます。

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日本に生息する猛禽類の中で食物連鎖の頂点に立つのが大鷹。からだの大きさはカラスと同じくらいですが、鳩やムクドリなどの鳥を空中で、ネズミやウサギなどを地上で捕えて食べます。その狩猟能力の高さから、古くから鷹狩りに利用されてきました。

ことわざの中にも鷹が出てくるものがいろいろとあります。
お正月の初夢には「一富士、二鷹、三なすび」といわれますし、「鵜の目鷹の目」「トンビが鷹を生む」「能ある鷹は爪を隠す」など、耳馴染のあるものも多いと思います。

また、7月の第3月曜日は「海の日」。「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日」として、1996年から実施されています。もともとは7月20日でしたが、ハッピーマンデーにより2003年から7月の第3月曜日となりました。
夏の海といえば、海水浴。古くは医療目的で行われていました。日本では「潮浴(しおあみ)」「潮湯治(しおとうじ)」などと呼ばれ、鎌倉前期の歌人、鴨長明は尾張大野の浜で海水を浴び、源実朝も鎌倉で医療のために海水浴をしたといわれています。


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