日々の便り

2022年11月07日

二十四節気「立冬」。七十二候「山茶花開」。明日は皆既月食

11月7日は「立冬」。二十四節気のひとつで、暦の上ではこの日から立春の前日までが冬になります。10月になってもまだ猛暑だったのに、一雨ごとに冷え込むようになり、秋は足早に過ぎていった気がします。そして早くも冬の訪れとなりました。気温の変化で体調を崩さないよう注意したいものです。

また、七十二候では「山茶始開(つばきはじめてひらく)」になります。「つばき」と読んでいますが、ツバキ科ツバキ属の山茶花(さざんか)の花が咲き始める頃という意味です。昔から山茶花と椿は混同されがちですが、先駆けて咲くのは山茶花で、童謡「たき火」にも出てくる花です。歌の中でも北風が「ぴーぷー」吹いていて寒そうです。たき火に手をかざしてホッとする子供たちの顔が浮かんでくるようですね。

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さて、11月8日の夜は日本全国で皆既月食を見ることができます。国立天文台の情報では、18時9分から欠け始め、19時16分には月が地球の影にすっぽりと入る皆既食となるそうです。月は「赤銅色」になり、約86分間皆既食が続き、その後は徐々に地球の影から抜けていきます。
また、月食の最中に小笠原諸島を除く日本各地で、月が天王星を隠す「天王星食」が起こるそうです。天王星は肉眼で見える限界の明るさだということなので、双眼鏡や望遠鏡で探したほうが良いでしょう。明るい月のそばでは見えにくい天王星も、皆既食で暗いときなら見つけやすいようです。
天気に恵まれ、澄み渡った冬の夜空になるといいですね。


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