6月の和風月名は「水無月(みなづき)」です。「無」には「の」の意味があり「水無月」=「水の月」といわれていますが、旧暦の6月は梅雨明け後で夏の盛りなので水が涸れて無くなるからという説もあります。この他、田んぼに水を張るので「水張月(みずはりづき)」、「水月(みなづき)」などの名前もあります。水とは関係ない呼び方では「風待月(かぜまちづき)」「涼暮月(すずくれつき)」「蝉羽月(せみのはづき)」などの別名もあります。
さて、鮎がぴちぴちとはねながら渓流を遡上する様子は、初夏の風物詩。清流に棲み、柳の葉のようなスマートなスタイルの鮎には気品も感じられます。一般的には6月頃が鮎釣りの解禁時期で、釣り人たちが楽しみにしていたシーズンがはじまります。
鮎は、北海道西部から沖縄まで日本各地に生息しており、3~6月頃、若鮎の群れが川を遡上しはじめます。中流域に達するとそこに定住し、石についた藻などを食べて成長し、秋になると産卵のために川を下りはじめます。
鮎の釣り方で一番人気はおとりの鮎を使った「友釣り」。そのほか落ち鮎をすのこで捕獲する「梁(やな)漁」や、鵜を使った伝統漁法「鵜飼(うかい)」など、ちょっと珍しい漁法があります。
古くから日本人に親しまれてきた鮎は、食べ方もいろいろありますが、一番は「塩焼き」でしょう。天然の鮎ははらわたを出さずに焼いた方が鮎の香りや味がより楽しめるといいます。旬の季節にぜひ味わいたいものです。
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【暮らしのまつり・遊び】夏/鮎釣り
【季節のめぐりと暦】和風月名
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2025年06月01日