日々の便り

2024年05月05日

二十四節気「立夏」。子どもの幸せを願う「端午の節供」

5月5日は「立夏」。そして「こどもの日」「端午の節句」ですね。
二十四節気では、立夏から立秋の前日までが夏です。4月に気温が25℃以上の夏日になるところもあり、一足早く夏を感じるような日もありましたが、晴れればさわやかな新緑の季節です。ゴールデンウィーク中でもあり、レジャーに出かける方も多いことでしょう。

田んぼでカエルが鳴き出すのもこの頃。七十二候では「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」になります。田んぼに水が入れられ、田植えが始まる頃、夜になると蛙たちがいっせいに鳴き始めます。

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さて、「こどもの日」として知られている端午の節供は、五節供の一つ。もともとは古代中国で行われていた菖蒲(しょうぶ)や蓬(よもぎ)で邪気祓いをする行事で、平安時代に日本に伝わり「端午の節会」という宮中行事になりました。
さらに、日本古来の田植え前の行事「五月忌み」と結びつき、その後、武士の時代になると「菖蒲」が「尚武」や「勝負」につながると考えられ、男の子の成長と立身出世を願うまつりとして定着。昭和23年に「国民の祝日に関する法律」で「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日となり、男女の別なくお祝いをするようになりました。

さて、菖蒲の厄除けでおなじみなのが、菖蒲湯です。香り豊かな菖蒲湯を楽しむには、香りの良い葉の部分と血行促進などの効果がある茎の部分を10本ぐらいまとめて、追い炊きなら水から、給湯式なら空のうちから湯船に入れて少し高めの温度に沸かします。
菖蒲湯の楽しみ方は、詳しくはこちらをご覧ください。
【暮らしの知恵】暮らしのヒント/菖蒲湯

また、「こどもの日」「端午の節供」に欠かせない食べものといえば「粽(ちまき)」と「柏餅」。なぜ、5月5日に粽や柏餅を食べるのでしょうか。関東と関西でも、どちらがより親しまれているか違いがあるようです。詳しくはこちらをどうぞ!
【旬の味覚と行事食】春/粽・柏餅


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【暮らしの知恵】暮らしのヒント/菖蒲湯
【旬の味覚と行事食】春/粽・柏餅

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