日々の便り

2025年05月10日

七十二候「蚯蚓出」。長良川では夏の風物詩「鵜飼」開き

5月10日から七十二候では「蚯蚓出(みみずいずる)」。みみずが、地上に出てくる頃という意味です。虫たちが活動しはじめるという「啓蟄」は3月初めのころですから、みみずは、他の虫たちよりも動きはじめるのが遅めのようですね。

みみずは土作りの大切な役割を担っています。みみずは大量の土や有機物を食べますが、土中のミネラルはみみずに食べられることで作物に吸収されやすくなるそうです。また、みみずが通ることによって土中の通気性がよくなり、糞は良質の団粒になります。みみずの死骸さえも速効性肥料となるそうです。

5月11日は5月の第2日曜日で、「母の日」。日本の母の日はアメリカの母の日が伝わったもので、カーネーションが母の日のシンボルになりました。赤いカーネーションの花言葉は「母の愛情」。5月の誕生花でもあります。
いまはカーネーションに限らず、お母さんの好きな花を贈ることの方が多いでしょう。「ありがとう」の気持ちが込めて、素敵な笑顔も添えたいですね。

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また、岐阜県長良川では5月11日から鵜飼がはじまります。夜の闇を赤々と照らすかがり火の下、鵜匠が丹精込めて育てた何羽もの鵜を手綱で華麗に操り、次々と魚を捕る、何とも風雅な伝統的な漁法です。長良川で行われる鵜飼は1300年以上の歴史があり、国の重要無形民俗文化財にもなっています。

【季節のめぐりと暦】七十二候
【暮らしのまつり・遊び】夏/母の日と父の日

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