9月の第3月曜日は「敬老の日」。長年社会のために働いてきたお年寄りを敬い、長寿を祝う国民の祝日で、2025年は9月15日です。
日本には「還暦(かんれき)」など、節目の年齢ごとに長寿を祝う風習があります。本来は数え年でお祝いをしますが、現在は満年齢で祝う方も多く、誕生日や敬老の日にお祝いをしています。
還暦は60歳(数え年61歳)の祝いです。干支が一巡し生まれた年の干支に還ってくるため「還暦」といい、産まれ直すととらえて祝福します。今の60歳は現役で働いている方も多く、まだまだ若くて元気。昔の老人のイメージはありませんね。
還暦のあとは「古希(こき)」70歳、「喜寿(きじゅ)」77歳、「傘寿(さんじゅ)」80歳、「米寿(べいじゅ)」88歳、「卒寿(そつじゅ)」90歳、「白寿(はくじゅ)」99歳、「百寿(ひゃくじゅ、ももじゅ)/紀寿(きじゅ)」100歳と続きます。
白寿、百寿を迎える方も珍しくなくなりました。現在、全国の100歳以上の高齢者は9万5000人以上。老人福祉法が制定された昭和38年には全国で153人だったということなので、620倍以上ということになります。
今は「健康で長生き」であることが大事。そこで注目されているのが、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間を示す「健康寿命」です。
日本の「平均寿命」は、厚生労働省・令和6年簡易生命表によると、男性は81.09歳、女性は87.13歳。「健康寿命」は、2019(令和4)年時点で男性が72.57年、女性が75.45年です。単純計算でこの差が小さいほど、元気でいられたということ。元気で長生きが何よりですね。
また、長寿を祝福すると周囲の者も長寿にあやかれるとか。長寿祝いのいわれや、長寿にあやかった贈り物のヒントなど、詳しくはこちらをご覧ください。
【暮らしの作法】長寿祝い
【暮らしのまつり・遊び】秋/敬老の日
【暮らしの作法】長寿祝い
2025年09月15日